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Japan Product Manager Conference 2016 に行ってきました

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はじめまして。Timersでプロダクトマネージャーしてます わた と申します。メガネとウイスキーとコーヒーを愛するメガネです。近々発売のニッカの60周年限定のブラックニッカ ブレンダーズスピリットが楽しみでなりません。

さて、突然ではありますが日本初のプロダクトマネージャーが一堂に集結するカンファレンスなるに参加してきましたので、報告ポストです。

pmconf.jp

ちなみに、このカンファレンス、第一回の開催ながら、なんと400名を超える参加者が集まるという偉業っぷり。しかも、有償ですよ、このカンファレンス。すごいな。では、以下、レポートにはなっておりませんが「PMって何者?」的な観点で感想をまとめています。ご一読いただけると幸いです!

プロダクトマネージャーって、意外にたくさんいた

一言で云うと「日本にプロダクトマネージャーって、こんなにたくさんいるんだ!」ってことでした。フタを開けてみると「プロダクトマネージャー的な仕事を別の役職名でやってます」とか、「事実上のプロダクトマネージャーです」って人も多かったけれど、それでも、なお、このテーマで400名を超えるエントリーがあったことは驚きです。

登壇者は、ポケモンGONianticや及川さんを要するインクリメンツといったGoogle OBがPMやってる会社、メルカリ・freee等 今を時めくベンチャーのプロダクトマネージャー(以下、PM、プロジェクトマネージャーじゃないよ)たちと、とっても豪華。ここでしか聞けないだろうAppleのPM話などが聞けて、貴重な場だったのだろうと思います。何より、PMという比較的レアな人種が集まり、PMについてトークするという場は、PM属性の僕にとっては自社の状況を客観視し、今後のプロダクトや組織の改善に向けてのアイデアを生み出す上で、とても有意義でした。

PMって、今も昔も、意外にたくさんいる(実質的にPMな人も含む)

PM = その他全部、何をやっているのかわからない

カンファレンスの登壇者、ネットワーキングさせていただいた参加者の方が何名かが口にしていた言葉です。PMは、米国では業務イメージが、比較的周知のものになっている職業と聞きますが、日本では、まだ認知を得られているとは思えません。イメージを想起させるだけになるかもしれませんが…

  • PM = プロダクトのmini CEO
  • PM = 最後はこの人が決める的な人
  • PM = 権限はないが、コミュニケーションの力でプロダクトを前に進める人
  • PM = KPIを持っていれば、その達成にあらゆる手を尽くす人
  • PM = KPIを持っていなくて、いわゆる良いものづくりに全力を尽くす人
  • PM = ニーズの本質を見抜く力を持っていて、社内を熱狂させる人
  • PM = PRD(Product Requirements Document)を書く人

…など、様々な定義/表現に溢れていました。しかも、定義は矛盾していたりもします。一般的にPMというのは、営業、マーケティング、開発、コーポレート(リーガル・HR)の間を縫いながら、プロダクトの成功への責任を持っている人の総称、と個人的には思っています。

しかしながら、こんな大層な定義よりも「プロダクトマネージャーは、その他全部」という表現がとってもしっくりきました。実際、Timersでは、プロダクトや組織の現状を見ながら、とあるfeatureのロードマップを描いてみたり、月例バッチ処理の進行管理をやってみたり、スクラムマスター的な動きをしてみたり、お問い合わせからの調査対応や運用系タスクに関する稼働管理をしたり、Firebase.ebisuのアイコン作ってみたりと、プロダクトのためになるだろう諸々を見つけて動いている毎日です。

振り返ってみると、やっぱり、Theその他的な仕事をしてますね。それでいて「何をやっているのかわからない」という状況です。これは、何かやることが決まっているのではなくて、プロダクトのためになることをなんでもやるっていう仕事ゆえの特徴なんだろうなと思います。

PMって、プロダクトのサーバントですね。

カンファレンスで得た名言たち

カンファレンスは2日に渡って開催されており、全てのセッションを紹介することは難しいので、ここでは僕が、これぞ!と思った名言たちをご紹介したいと思います。

  • PMは何をやってもいい、あらゆる権限が認められている。ただし、失敗した時に言い訳をしないことが求められる。(Google 徳生氏)
  • PMだが、Managerではない。権限がないものをコミュニケートでなんとかする。(東京大学 本郷テックガレージ ディレクター 馬田氏)
  • 全部を知らなくても良いが、ヤバそうなところを指摘できることが大事(Cerevo CEO 岩佐氏)
  • ニーズの本質を見抜く力を持っている人、社内を熱狂させられるか(freee株式会社 代表取締役 佐々木氏)
  • PRDはIDEALなものを書け。下手に妥協案を書いてしまうとエンジニアに"Piss developers off!"って言われる (楽天 Senior Manager 齊藤氏)
  • どうSCRUMをするかよりも、SCRUMを使ってどう良いPを作るかがPoint(DevJam David Hussman 氏)
  • 信頼を得るには、ビール、ドーナツ、焼肉だ。(Niantic, Inc. Product Management Director 河合氏)
  • 論理的思考、エンジニア背景、情熱、笑顔でなんとかやっていける(スマートニュース株式会社 Director of Product Management 西岡氏)

全体的に精神論感が甚だしいですよね。でも、こういう発言や、この発言に至る背景、またこういう発言をしている人のお人柄などを体感しながら聞くと、妙な納得感があるんですよね。PMって、そういう影響を与える、影響力がにじみ出てるタイプの人が多いと思う。

PMって、影響人間ですね。

PMのスキルアップ、育成のためのPM

真面目にやろうものなら、ファイナンスから開発、プロジェクト管理に法務知識にデザインと一生かかってもできないかもしれないくらいの知識分野や経験が必要という話は出ていました。一方で、GoogleにはAssociate PM(APM)という制度があって、新卒でもPMとして育てていく制度があると聞きました。

そんな中でも、一番しっくりきたのは「PMになるにはPMをやってみること」です。

僕の実体験を振り返ると、日々、ほぼ見たことも聞いたこともないこと、状況に置かれながらも、一生懸命、考えて、プロダクトやそれを支えるチームや組織を良い方向に行けるようにアクションしています。もちろん成功ばかりじゃないのですが、このプロセスを経ていくことで成長するって体感しています。それと同時に、キャリアとしてはプロジェクトマネージャー経験が長いので、他のPMのプロジェクトを支援する時には、積極的に自分の強みを出しながらも、そのPMが吸収・成長してくれるように!と願いながらアクションしています。

PMって、とても社会的な生き物ですね。

ネットワーキング

このカンファレンスは会期の二日とも、ネットワーキングパーティー(懇親会)がついていました。ここまでのポストを読んでくれた方には、重要さがよく伝わると思いますが、PMって人とのつながりで生きてるし、人によってやっていることが全然違うので、やはりそのノウハウや技術を聞くというのが大事です。この大事さを加味して、カンファレンスのタイムテーブルを決められた運営の皆さんの見通し力に感謝です。

日本のPMって認知不足の現状だと思いますが、裏を返せば、解釈の多様性に富んでいるとも言えます。この状態をポジティブに捉えて、プロダクトの成功に通じる、多様な学びができるネットワーキングが必要なんだなって痛感します。

なお、僕個人としてもPMというテーマで外部の方とお話ししていくことで、気づきがあるなということを強く感じました。ですので、気軽に勉強会や飲み会等、お誘いくださいね!

PM ConferenceのPM的運営の素晴らしさ

カンファレンスの1日目が終わった時には、アンケートを出しました。二日目には、その結果をフィードバックとして捉え、質疑応答のやり方を変えたり、イスOnly→電源付き机席が用意されたりと、スピーディーな改善が実施されていました。PMが運営をしているということは、常にその場のニーズ・声に対して変化を厭わない、なんでもするといった姿勢が全面的に出ており、感動的でした。

運営の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。次の機会があれば、僕も運営、やってみたいな。

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