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新規事業案のMVP検証をやってみて、結果サービスクローズしたまでの話(利用ツール編)

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Timersのプロダクトマネージャーの@suzukenです。

今回は弊社内で起こった苦労話、失敗談エピソードを書いてみようと思います。

それは「ある新規事業案のMVP検証をやってみて、結果サービスクローズしたまでの話」です...!

目次

この話の背景

Timersでは「家族の絆がより深まるように」をミッションとして、子育て家族の様々な課題解決サービスをFammブランドとして提供しています。

例えば「Fammアプリ」では、家族間の写真保存・共有・印刷をワンストップで行えるサービスを2014年から提供開始し、最近では子育て家族に役立つ各種商品の紹介や販売なども手掛けております。

また、約2年前より新規事業として「Fammママ向けキャリアスクール」「Famm赤ちゃん・キッズモデルオーディション撮影会」「Famm出張撮影」などのサービスも立ち上がって来ております。

famm.us

というわけでTimersでは、様々な子育て家族の課題を解決できる新しいサービスを常に考え、市場ニーズ検証や実験を経て、いちサービスとして成立させるアプローチをとっております。

また市場ニーズ検証や実験のフェーズでは、MVP(Minimum Viable Product)のアプローチをとっており、サービスによってはノーコード・ローコードツールなどを活用して、エンジニアなしで実験サービスを立ち上げてみる場合もあります。

今回のお話もプロダクトマネージャーメンバーのみで、ある課題を解決できるサービス案をMVPとして提供してみたが、そのサービスは課題解決ニーズと事業運営のバランスがとれそうになかったのでサービスクローズしたというお話です。

このブログでは、新規サービスのMVP検証として採用したツール郡について記載しようと思います。MVP検証の検証・思考過程については、また別の記事でご紹介予定です。

  • 新規事業案のMVP検証で採用したツールの紹介(本ブログ)
  • 新規事業案のMVP検証での検証と思考の過程(2月中更新予定)

今回の記事は、新規Webサービスを立ち上げようとしているが、どんなツールを使うと有用なのかわからないとお悩みの人や、スピーディーに検証サービスを立ち上げてみたい方向けの記事として書いてみました!

どんなサービスの検証だったか

今回我々のチームで挑戦した子育て家族の課題は、若干ぼかして書くと「コロナ禍で子育てに関する情報が今までよりも得にくくなった」という課題を解決するためのサービスでした。

その課題を、我々はあるウェブメディアとして情報提供しようとサービス検証をしてみたのですが、当初想定していたよりも利用者が少なかったため、一度サービスクローズするという判断に至ったという感じです。

※ なぜ課題や解決方法を若干ぼかして書いたかですが、たまたま今回我々がとった解決方法が今のユーザーニーズと合っていなかっただけで、やり方やタイミングを変えることで、もしかすると将来多くのユーザーに受け入れられる可能性もあると思っています。しかし、多少は説明しないとどんなものを作ったかを読者の方々が理解しにくいと思い、書ける範囲で説明してみました。

本検証のスケジュール感

上記子育てウェブメディアサービスの企画~MVP版サービスリリース~サービスクローズまでのスケジュール感は、概ね以下の通りです。

  • 企画、市場調査:2021年6~7月
  • ユーザーヒアリング:2021年7~9月
  • MVP検証サイト開発:2021年9~10月
  • MVP検証サイト公開:2021年11月~2022年1月

MVP検証で使用したサービスの紹介

それでは今回の新規事業のMVP検証で活用させてもらったツールを紹介していきます!

企画、市場調査

esa

esa.io

弊社Timersで使っているWikiツールです。

企画資料(PRD)や市場調査のレポート結果などは、esaに集約して検索・閲覧できるようにしておりました。

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プロジェクト企画書のesaページ、書くこと多い

Google Spreadsheet

www.google.com

弊社TimersではGoogle Workspaceを導入しているため、シミュレーションの作成はGoogle Spreadsheetを使っています。

シミュレーション作成以外にも、サイト記事の管理や、アクセスログの詳細分析などもGoogle Spreadsheetを使っていました。

ユーザーヒアリング

Google Meet

apps.google.com

Google Meetはオンラインでのユーザーインタビューの際に活用しました。

(社内MTGの際にももちろん使うのですが)

コロナ禍で対面でのインタビューが難しい時代になってしまったので、オンラインMTGツールの定番「Zoom」 VS 「Google Meet」で比較検討しましたが、「Google Meet」はスマホの「Gmail」アプリと統合されているため、多くのユーザーさんが新規インストール不要で済みやすいというのは利点でした。

コロナ禍に入ってから本新規事業検討施策以外でも約50件近くオンラインユーザーインタビューを実施していますが「Google Meet」の案内で詰まるユーザーさんは見かけなかったという実績もあります。

(Zoomはたまに「初めて使います」という話を受けたりすることがありました)

MVP検証サイト開発

SquareSpace

www.squarespace.com

クラウドCMSツールの「SquareSpace」は、これまでTimersでLP作成や会社HP(https://timers-inc.com/)で利用経験があり、初期のデザイン構成がしっかりしているという点から、今回の検証サイト開発で採用することとしました。

ですが、実際運用してみてメリデメもいろいろあったので、説明してみます。

  • メリット
    • クラウドCMSなのでサービス立ち上げが容易
    • Timers社内で運用経験があった
    • 非エンジニアでもノーコード・ローコードでデザイン性の高いサイトが作れる
    • 公式機能として、ブログ/会員機能/ECサービス/メルマガ管理など一通りの機能が揃っている
  • デメリット
    • SquareSpaceのヘルプが日本語対応しておらず、経験のないことをやろうとすると英語の壁が立ちはだかる
    • インポート機能が弱く、CSVでのブログ記事一括アップロードに対応していない

デメリット部分は事前調査不足だったことは悔やまれますが、MVPサービス立ち上げ前から検証がうまく行ってサービス拡大する際はSquareSpaceの運用は捨てて、別途最適なプラットフォームを使うことは合意済みだったので、立ち上げスピード重視でデメリット部分が生まれたのは一定は仕方なかったかなとは思っています。

Google Analytics

developers.google.com

アクセスログ分析のど定番といっていい、GoogleAnalyticsは当然ながら採用しました。

前述のSquareSpaceとの連携も、SpaceSpaceの管理画面から数クリックで行えたので導入は容易でした。

Google Tag Manager

marketingplatform.google.com

Google Tag Managerは、GoogleAnalyticsだけだと分析しきれない細かい部分の分析用に導入しました。

具体的には最終訪問ページの滞在時間や、ページスクロール量を計測するために導入しました。

FullStory

www.fullstory.com

FullStoryはSession Recordingというサイト上でのユーザーの行動を録画してリプレイできる機能として、ユーザー行動分析のためにFreeプランで導入してみました。

アクセスログを見るだけではわからない、ユーザーインタビューでは見えてこない、ユーザーの真の使い方を観察しサイト改善に繋げる目的で導入し、週1回は15分の時間をとってFullStoryの録画を見るようにしていました。

FullStoryのセッションリプレイ機能(動画はPCサイトですが、スマホのリプレイも可)

また、user_idと紐付けることにより問い合わせユーザーの行動も観察することができるようです。

(この検証ではその機能は使いませんでしたが)

プロダクト開発はうまくいかないことも多い

上記の感じで様々なツールを駆使してユーザーニーズ検証を進めてみましたが、タイトルにもある通りこの新規事業案の検証は想定通りに進まず、一定ご利用いただいたお客様には申し訳ないながら、リリース3ヶ月でサービスクローズする判断に至りました。

プロダクト開発というと成功事例を多く目にしますが、その過程には今回のような想定外の出来事も多くあるものです。そして、今回はちょっと長い時間をかけて失敗した経験が誰かの役に立ったり、励ましになるかもと思い本ブログを書いてみました。

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(といっても今回は新規事業のツールの話だけになりましたが...)

次回のブログでは、今回Timersで取り組んだ新規事業案の検証を、どのようなステップで進めたのかをまとめてみようと思います。

(現時点ではまだ次回ブログは1文字も書いていません、2月中くらいには公開予定と宣言してみます...!)

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