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RSGT2020に参加して価値確認と仕組み化を学べた件(スライドリンク付き) #RSGT2020 #Scrum #Agile

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こんにちは! Timersでプロダクトオーナーをしております @suzuken です。

2020/1/8〜1/10の期間中に開催していたRegional Scrum Gathering Tokyo 2020(略称:RSGT)というスクラムイベントに参加してきました。 イベントでは国内外の一線でスクラムを活用している方々の登壇を聞いたり、参加者と意見交換や相談などを行ってきました。

そこで本ブログでは、私が参加した各セッションで思ったことをまとめてみようと思います。 (公開されてる範囲で登壇スライドリンク付きだよ!)

Day1

James Coplien - The Ten Bulls of the Scrum Patterns

登壇スライド

(公開スライドなし)

  • 禅の精神を学ぶための入門書である「十牛図」から、Scrumを捉えてみる
  • 人を理解するためには、自分を理解する必要がある
  • なぜ、から真の自分を見つけよう

思ったこと

  • Scrumの活動を禅宗に習って考えてみるアプローチはとても興味深かった
  • 一方で悟りの境地まで至ってしまうと、ビジネスにおける競争力はどう考えてるの?というのが気になりました

Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee) - アジャイルコーチ活用術

登壇スライド

https://www.ryuzee.com/contents/blog/13126

思ったこと

  • 外部アジャイルコーチは永続的ではなく、チームが自立稼働できるまでの3ヶ月〜を支援する存在なのだと知れた
  • 期待値設定、すごく大事ですよね

Yoh Nakamura - みなさんのプロダクトバックログアイテムはOutcomeを生み出していますか?

登壇スライド

思ったこと

  • 各ストーリーのoutcomeをチームで見積もってみるというのは、ぜひ弊社でも取り入れてみたい

Ikuo Suyama - 見積りしないスクラム / NoEstimates Scrum

登壇スライド

思ったこと

  • 大事なことは計画(=優先順位付け)ができること、工数見積自体に価値はない、というのは非常に共感
  • outcomeを見積もってないと優先順位つけられないという話は、Yoh Nakamuraさんの登壇内容とも繋がり、連続して講演聞けてよかったです

Takuo Doi - モブプログラミング x 行動分析学 x 教育 / Mob Programing x Behavior Analysis x Education

登壇スライド

思ったこと

  • 実験によって好子・嫌子を発見し、改善につなげるという行動分析学の素敵アプローチ
  • スクラムに限らず生物の行動であれば全てに応用できるという点で興味を持っております、行動分析学

Alex Sloley - The Product Owner and Scrum Master Brain Transplant! Mwuhahahaha!!!

登壇スライド

https://tinyurl.com/BRAINTRANSPLANTJP20

思ったこと

  • Product OwnerとScrum Masterの脳と体を入れ替えるとどんな行動を取るはずか?という発想スゴイ
  • Devチーム以外も機能横断を適用できると、スクラムはどんどん広がってくハズ

Mitsuyuki Shiiba - テックリードは未来の話をしよう (Tech Lead in Scrum)

登壇スライド

思ったこと

  • 「Scrumでは、既に自己組織化&職能横断化されたチーム前提で話がされている」という話はすごく目からウロコでした
  • そして職能横断化を目指す・目指さないのはテックリードの選択次第、というのも勇気ある話だなと思いました

Day1総括

  • ストーリーの価値判断、ちゃんと出来てますか?

Day2

Michael Sahota - Lost in Translation: The Manager’s Role in Agile

登壇スライド

(公開スライドなし)

思ったこと

  • 海外の方のScrum・Agileの登壇は結構概念的な話が多い印象をもった中、結構実データ・実例に基づいた生きた話が聞けたのは好印象でした
  • Agileを導入する際は、どんなことでも小さくはじめ実験してみるというのは大事だな、と改めて思わされました

kyon_mm - チームの再定義 -進化論とアジャイル-

登壇スライド

(公開スライドなし)

  • kyonさんのチームでは「超個体」になる、というチーム理想をもっていた
  • 自チームだけでなく、チーム間・関連組織にSprintを適用してみた
  • 自分たちが安心できる同盟を作る仕組みとして、模倣子(=自分たちと同じ考え方の人)をチャットボットで残していく実験を継続中

思ったこと

  • 実践している各種取り組みに、理論・アカデミックな背景があるのでパッと聞きでも取り組みの納得感が高かったです
  • チャットボットの発動トリガー条件は何だったんだろう?というのは聞きそびれたところ

Sam Huang - Sociocracy for Scrum teams

登壇スライド

思ったこと

  • ソシオクラシーという手法を使って、スクラムチーム内で最適な意思決定ができる方法を実験中とのこと、結果が楽しみ!
  • 意思決定に至った共通認識の透明性は、担保するのが難しいのでこういったアプローチがあることを知れたのは学びでした。

Tomoharu Nagasawa - Going Agile with Tools - たまにはツールの話もしようぜ

登壇スライド

思ったこと

  • ツールを導入する前に、ツールに何を期待するのかを明確にしてROIを確かめられているか、という話は身にしみるものがありました
  • ツールって入れた後に効果検証まではあんまりしてないので、今触っているツール郡を再検証してみて効果的なのか?を考えてみるのも良いのではと思いました。

【元士官が語る】軍隊組織からみる、これからのアジャイルのあり方

登壇スライド

思ったこと

  • 軍隊は各国家最先端の自律的でなければならない組織なので、会社にも取り入れられる点は多かったです
  • 一方で企業はずっと時間拘束されるわけではないし、生死に関わることはほとんどないので、法律遵守・ワークライフバランスは絶対に見極めないとブラック化必至なのでそこは参考時に気をつける!

Day2総括

  • 継続的な仕組み化を作れないと自分の世界は変わらない

最後に

RSGT2020 Day3のOpen Space Technology直前の様子
Day3のOpen Space Technology直前の様子

RSGTは2回目の参加でしたが、今年も学びが多くあり、自分も含め参加者の熱が全体的に高かったです。

実はRSGT2020のチケットはイベント2日前の緊急チケット販売でなんとか確保できた感じだったため、業務都合がつききらずイベント3日目は残念ながらスタート2割くらいしか参加できず退散という感じでした...

しかし、そして、また来年もRSGTに参加したいと思わされました! そしてこの熱を保てるよう、私自身もどんどん社内外にスクラムについて情報還元していこうと思います!

そして今年は2020/4/17-18に「スクラムフェス札幌 2020」、2020/6/26-27に「スクラムフェス大阪 2020」が開催され、日本各地でスクラムがますます盛り上がっている感を感じます!

RSGT2020会場片隅にあったScrum Fest Sapporo 2020のポスター
RSGT2020会場片隅にあったポスター

Timersでもますますアジャイルスクラムを活用して、発展的な組織を目指してまいります!

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