こんにちは。Androidエンジニアとして働き始めて1ヶ月ちょっと経ったakatsuki(@akatsuki174)です。
先日CA11Y #2 〜iOS/Androidアプリのアクセシビリティ〜という勉強会でiOSエンジニアとして登壇してきたのでその内容の共有と、他のトークの要約を書きたいと思います。
Togetterはこちらです。
CA11Y #2 〜iOS/Androidアプリのアクセシビリティ〜 #ca11y - Togetter
すべての人のためのアクセシビリティ対応 / @akatsuki174
数ヶ月前にiOSDCというカンファレンスで60分発表した時の内容を、30分用に凝縮したものを発表させていただきました。60分話した時の資料はこちらなので参考までに。
伝えたかったこととしては、
です。特に今年強化されたVoice Controlは手放しでの端末操作を可能とするもので、様々な音声コマンドを実行することができます。そう、iPhoneなら音声で自撮りだってできます。
Twitterでも一応動画を共有。#ca11y アクセシビリティ機能である Voice Control では、様々な音声コマンドを実行できます。離れた場所からカメラのシャッターボタンを押すことだってできます。 pic.twitter.com/j5FDuomuNT
— akatsuki🍶Androider (@akatsuki174) 2019年11月28日
あまり難しく考えず、ちょっとずつアクセシビリティ対応をしていけたらいいなと思っています。
Starting A11Y in iOS / @ra1028fe5
- VoiceOverはフォーカスがあたったところを読み上げてくれるスクリーンリーダー
- VoiceOverで覚えておくべきアクセシビリティ属性はLabel, Frame, Traits, Value, Hint
- GSCXScannerを使うと画面上のアクセシビリティの問題点を可視化してくれる
- GTXiLibというアクセシビリティテストの自動フレームワークがある
GSCXScannerとGTXiLibに関してはアクセシビリティ対応をするなら導入必須のライブラリかなと思いました。アクセシビリティ対応は結構地道な作業が多いので、このようなツールを使ってできるだけサクサク進めていきたいところです。
Androidのアクセシビリティと自動チェックツール / @itometeam
- TalkbackはiOSで言うVoiceOverのようなもの
- Google Play ConsoleのPre-launch reportではアクセシビリティに関する問題も検出してくれる(内部ではFirebase Test Labが使われている)
- ユーザ補助検証ツールというアプリを使うと、実機上でスクショを撮った時にアクセシビリティテストを実行できる
- Accessibility-Test-Framework-for-Androidというライブラリを使うと、UIテストに数行追加するだけでアクセシビリティテストも実行してくれる
- Catsチームが作ったプラグインのfastlane-plugin-firebase_test_lab_androidを使うと、Firebase Test Labと同じようなレポートをCIで出すことができ、日常フローの中で改善できる
Googleがツールを豊富に出しているので、これらをきちんと使いこなせば日常の中でアクセシビリティの意識を高めて改善していけそうだなと思いました。自社製だというfastlane-plugin-firebase_test_lab_androidは使ってみたいなと思いました。
アクセシビリティについて述べんばー ~今日から始めるアプリケーションのアクセシビリティ改善~ / @KatsutoshiTsuji
- VoiceOverは左右のフリックで移動するのが基本動作
- TwitterはVoiceOver対応がしっかりとされており、ツイート本文の読み上げだけでなく、いいねやRTが何個ついているかなども細かく読み上げてくれる
- ユーザ側からある要素に対して読み上げラベルを設定することができる
全盲のエンジニアの方によるVoiceOverの発表で、実際に使っているところや困っているところを知ることができました。自分の周りには日常的にVoiceOverを使っている人がいないので、非常に貴重な発表でした。
全体を通して
発表者が共通して「(ある程度自動的にアクセシブルにするために)できるだけ標準コンポーネントを使おう」と言っていたのは印象的でした。
勉強会としては、リアルタイム自動書き起こし(及び人力によるリアルタイム修正)があったり、ライブ配信があったりなど、いろいろな方への配慮が感じられて良いなと思いました。
最後に
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